子どもが字を書けるようになったけど、字が汚くて読みにくいな…と悩んでいませんか?
小学校に入学すると字を書く機会は格段に増えます。
字が汚いままだと、子どもが学校で過ごしにくくないか心配ですよね。
この記事を読むと、以下のことがわかります。
- 字が汚いと子どもにどんな影響が出てくるか
- 字が汚くなってしまう原因と対処法
- 綺麗に字を書けるための具体的な練習方法
子どもが不利益を被らないように、できる限りのサポートに努めましょう。
字が汚いと子どもにどんな影響がある?
子どもたちが学校で学ぶ多くのスキルの中でも、文字を書くことは基本中の基本。
しかし、一部の子どもたちは「字が汚い」という悩みを持っています。
その問題は、具体的に以下のような影響を与える可能性があります。
字が汚いことの心理的影響
字が汚いと感じる子どもは、しばしば自信を失いがちです。
自分の書いたものが友達や教師に読みにくいと思われることで、恥ずかしさや劣等感を感じることがあります。
友達からの否定的な評価は子どもの自尊心を傷つけます。
クラス活動への参加意欲を低下させる可能性も。
友達間で手紙のやり取りが流行しても、楽しめません。
字の汚さは子どもの内面に深い影響を及ぼし、自己評価を下げてしまう要因となります。
学業への影響
字が読みにくいと、子どもの学業成績にも悪影響を及ぼすことがあります。
ノートに書いた自分の字が読みにくいことで復習を避け、理解度が低いまま授業が進んでしまうのです。
テストや宿題の答えが読みにくい場合、正解なのに×されることもあります!
これにより学習のモチベーション低下や、学業に対する意欲の減退を招くことにもつながりかねません。
社会的スキルへの影響
長期的に見ると、字の綺麗さは子どもの将来の社会生活や職業生活にも影響を与えることがあります。
例えば職場での書類作成やメモの取り方など、社会環境でははっきりとした筆記能力が求められることが多いです。
綺麗な字は印象がいいため、人とのコミュニケーションを円滑にするというメリットも!
子どものうちに美しい字を書くスキルを身につけることは、将来的に社会で活躍するための重要な基盤となるのです。
子どもの字が汚い原因7選
以下の原因を克服すると、筆記の効率が向上して綺麗な字へ近づきます。
また書くことに疲れにくくなるというメリットへつながります。
経験不足
十分な練習をしていないと、文字の形が不安定になりがちです。
特に、書く速度を上げようとするあまり字の形が崩れることがあります。
毎日の練習を習慣づけることで、書くことに慣れていきましょう。
練習を楽しい活動にすることで、子どものモチベーションを高めることができます。
間違った鉛筆の持ち方
綺麗な字を書くための持ち方のポイントは、「ゆるく持つこと」。
ぎゅっと握りしめて書く子どももいますが、それだと力み過ぎてコントロールが難しくなります。
手が痛くなると書くことも苦痛になるので、リラックスして書けるように持つ力も意識しましょう。
正しい持ち方が難しい場合は矯正できる鉛筆を使うこともおすすめです。
STABILO鉛筆はグリップ式ではないため付け替える手間もなく、学校でも使いやすいので特におすすめしています。
崩れた姿勢
崩れた姿勢で書いていると、正しい字の角度がわからず汚くなってしまいます。
ポイントは背筋を伸ばして座り、両足を床にしっかりとつけること。
机と椅子の高さは、肘が机に自然と乗る位置で、腕がリラックスした状態で書けるように調整します。
この姿勢を保つことで、手と腕への負担が軽減され集中力が保たれます。
椅子から足が浮いている場合は足置きなどを利用して、書きやすい環境にしましょう。
筆圧の問題
筆圧が不均一だと、字が不安定になります。
一部が潰れたり、逆に薄すぎたりすることで、全体として汚く見えてしまうのです。
塗り絵やなぞり書きを通じて、力の加減を学び筆圧を一定に保てるようにしましょう。
筆圧が弱い場合は濃く書けるBや2Bの鉛筆を使うと、鉛筆がフォローしてくれます。
書き順の誤り
書き順が間違っていることも、書きにくさの原因のひとつです。
書きやすくてバランスよく書けるように設計された順番なので、正しい書き順で書けているかを確認しましょう。
間違った場所からスタートしていると、バランスが取れず歪んだ文字になりがちです。
問題意識を持っていない
「自分は読める」と、自分の字が汚いことに気づいていない場合もあります。
または汚くても気にしないというタイプも、字が汚いことを問題だと思わないため綺麗に書こうという意識が芽生えにくいです。
書くスピードが速すぎる
悪くいえば「雑」に書いてしまうタイプです。
書くスピードが速すぎると、字がつぶれてしまったり、とめ・ハネができておらずメリハリのない字になったりするため、汚く見えてしまいます。
流して書いていることで本当の文字の形をあまり理解していない可能性も。
字が汚い子どもが綺麗に書くための練習法5選
字を綺麗に書くための練習をする際、子どもの発達段階や個々の学習スタイルに合わせてアプローチしてみましょう。
以下の5つの方法は、字の美しさを向上させるだけではなく子どもが無理なく取り組めるように設計されています。
なぞり書き
文字の上をなぞって書く練習は、特に文字の形を覚える初期段階で効果的です。
ひらがなドリルや薄い紙(コピー用紙でOK)、磁石タイプのお絵かきボードなどを利用し、何度も文字をなぞる練習をします。
おすすめ教材の“みぞなぞり習字ボード”は、ひらがなが溝になっているので綺麗な字の練習にはもってこいです。
溝に沿わせながら、なぞるだけで正しい字を練習することができます。
どこで留めるのか、どのくらいの長さかを実際に書いていくうちに手が慣れていくので、綺麗な字の上達に役立ちます。
点つなぎ
スタートの位置や留める位置など、ポイントとなる箇所に点をつけ、その点と点をつなげて書く練習方法です。
どこで留めるのかを意識できるため、ふわふわとした字を書きがちな子どもに特に効果的です。
メリハリがある字は綺麗に見えるので、抑えるべきポイントを把握するだけで上達する子どももいます。
空中書き
子どもが大きく手を動かして空中に文字を書く練習です。
大きな動きで文字を書くことで、子どもたちは文字の形を身体で覚えることができます。
筆記に移る前のいい準備になるうえに何も用意が要らないため、お風呂に入っている間やちょっとした待ち時間でも活用できます。
この活動は、運動能力と視覚認識を同時に養うことを目的としています。
囲み文字
親が囲み文字で書き、囲みのなかを子どもが書く練習です。
線でたどる活動が迷路のようで、子どもも負担なく練習できます。
文字の枠内をはみ出さないように注意深く書くことで、筆圧のコントロールや手の細かい動きを養うことができます。
慣れてきたら囲み文字の太さを細くし、難易度をあげていきましょう。
手紙やカードづくり
友達や家族への手紙やカードを作る活動を通じて、実用的な機会を作りましょう。
誰かにプレゼントをする意識から、丁寧に書こうと子どもも集中して取り組めます。
友達と手紙のやり取りができると、書くことの楽しさと重要性も実感できます。
イラストやシールも使うと「文字の練習をしている」感がなくなるので、手紙づくり自体を楽しめます。
字が汚い子どものために親ができるフォロー
子どもが字を書くことに自信を持てるよう、書くこと自体を楽しめるように、家庭でもサポートしましょう。
環境を整える
綺麗な字を書くための最初のステップとして、適切な学習環境の整備があげられます。
子どもが集中して練習に取り組めるよう、静かで明るく、快適な勉強スペースを用意しましょう。
また子どもの体格に合った机と椅子を選ぶことが、正しい姿勢で書くことにつながります。
適切な筆記用具を選ぶ
子どもが使う筆記用具は、書きやすさに大きな影響を与えます。
子どもが抱えている悩み(持ち方が間違っている、筆圧が薄いなど)を解決できる商品もあるので、子どもが何につまずいているのかを把握して筆記用具を選ぶことを意識しましょう。
だけど子ども自身が気に入った筆記用具を使うことも大切!
書くことに対して意欲的になります。
すべて親が用意するのではなく、子どもが気に入って楽しく使える筆記用具と、字を練習するとき用の筆記用具を用意するのがおすすめです。
またノートはマス目や十字リーダーがあるものだと、字のどの部分がどこの部屋か?を意識できるため、綺麗な文字を書く手助けをしてくれます。
適切なタイミングでの適切な声かけ
綺麗な字を見つけたときは、しっかり褒めることも忘れずに。
「ここが止まっていて綺麗だね」「短い線と長い線がはっきりしているから綺麗に見える」など、字を書くうえでポイントとなる箇所がしっかり抑えられていたときは、具体的な言葉で伝えましょう。
子どもも「こう書けばよかったのか」と、今後意識できるようになります。
注意点は、タイミングも見極めること!
子どもが集中しているときの声かけは控え、様子を見てひと段落したときに褒めるようにします。
適切なタイミングと適切な声かけで、子どもの上達を見守りましょう。
一年生で字が汚いと不利?子どもが綺麗に書くための練習法&原因5選まとめ
子どもの字が汚くなる原因は、以下のことが考えられます。
- ペンが正しく持てていない
- 姿勢が崩れている
- 筆圧が不均一
- 書き順が間違っている
- 練習不足
そこで、字が汚い子どもに効果的な練習は以下の通りです。
- なぞり書き
- 点つなぎ
- 空中書き
- 囲み文字
- 手紙を書く
字が汚いと、子どもの学習意欲や自己評価の低下につながってしまいます。
子ども自身も悩んでいるのであれば、早く問題をクリアにして子どもの不安を減らしましょう。
それでも、多くの場合は経験不足が原因です。
今後字を書く機会がどんどん増えることで上達していくので、長い目で見守りましょう。
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