まずは、お子さんのご入学おめでとうございます!
お子さんが小学生になるのは初めてですが、(お子さんが第一子なら)あなたも「小学生の親」になるのは初めてですよね。
保育園や幼稚園の入園も大きな節目でしたが、小学校はさらにそれを上回る変化となります。
そんな一大イベント「小学校入学」を控えて
・入学するまでに、子どもは何ができていたほうがいいの?
・家庭でサポートしておくことは何がある?
・そもそも何を用意していたらいいの?入園前に焦りたくない!
など…
「何となく想像はしているけど具体的に何をすればいいのかわからない」というモヤモヤを、本記事では解消していこうと思います。
お子さんと一緒に新たなスタートラインに立ち、「これから」を支える準備を始めましょう!
学力面での準備
文字と数字は、これからの学校生活の土台となるもの。
しかし、まずは「楽しい!」と感じてもらうことが何よりも重要です。
お子さんが自然と文字に親しみ、数字に興味を持つような環境を一緒に作りましょう。
ひらがな・カタカナ:文字の世界を楽しもう
お子さんが新しい学びの場に足を踏み入れるには、まずひらがなとカタカナに親しみを持つことから始まります。
自分の名前を書いたり好きな食べ物や動物の名前を書いたりすることで「文字を書くとこんなに楽しいことができるんだ」ということが伝わる働きかけをしましょう。
親子で一緒にひらがなやカタカナの練習をすることは、コミュニケーションの時間としても貴重です。
お子さんが文字を書くことに喜びを見出せるよう、ゲームやカードを使った活動を取り入れることも良いでしょう。
親御さんが積極的に関わることで、お子さんは文字を学ぶ楽しさをより一層感じることができます。
基本的な算数の理解:数字で遊ぶ経験を通して
算数という新しい友達との出会いをお子さんにとって楽しい体験にするために、日々の生活の中に数を取り入れてみましょう。
スーパーでの買い物を数のゲームに変えたり料理をしながら分量を教えたりすることで、算数への自然な興味を促します。
数字を使ったパズルや数を数える歌など遊び心あふれる活動を通じて、数字に親しみを持ちながら基本的な計算スキルへと繋げます。
数字への好奇心を育てながら、小学校での算数の基礎を築いていきましょう。
時計の見方:時間管理能力の基礎を
時間管理能力を育むには、時計の見方を知る必要があります。
完璧に時間の読み方が分からなくても「長い針が〇になったら休憩時間」や「〇になるまでにこれを終わらせよう」などが分かるだけで、自分の行動に見通しが持てるようになり時間管理能力の基礎となります。
簡単なスケジュールを立てて、行動する練習をしましょう。
時計を読む力は子どもの自信と自律性を高めるだけではなく、見通しを持つことで安心して学校生活を過ごせることができるのです。
読解力:想像力と表現力へ
読解力は単に文字を読む能力以上のものです。
それはお子さんの心と世界を繋ぐ架け橋となります。
絵本を一緒に読むことは、お子さんに感情や想像力をかき立てる素晴らしい手段の一つです。
物語の中のキャラクターに感情移入を促し、なぜそう感じるのかを話し合うことで、言葉の背後にある意味を深く掘り下げます。
この対話は、お子さんが自分の感情や考えを言葉で表現する力を養うのに役立ちます。
絵本を読んだ後にお子さんに内容を尋ねてみたりお話の続きを想像して一緒に考えたり、読解力だけでなく創造力や表現力も同時に伸ばしていけます。
生活スキルを高める
学校生活の中では、教科書から得られる知識だけではなく日々の生活の中で培うスキルも必要です。
自分の身の回りのことを自分でできるようになることは、小学生としての自立への大切な一歩です。
親御さんがお子さんの生活スキルを高めるためにできるサポートについてお話します。
自己管理:自分のことは自分でする経験を
お子さんが自立して日々を送るためには、自己管理のスキルが必要です。
これは、朝の準備から始まります。
自分で服を選び、身支度を整えるまでの流れを一緒に確認しましょう。
また食事の後片付けや遊んだおもちゃを自分でしまうことも、責任感と自立心を育てます。
お子さんが何も言われなくても自分一人で達成できた時はたくさん褒めましょう。
これらの習慣が、自己管理能力の土台を築きます。
時間管理:時間を意識する
時間を守ることは、小学校生活の中で重要なスキルです。
一緒に一日のスケジュールを作り、活動ごとの開始時間と終了時間を決めて取り組むという練習方法もあります。
お子さんがテレビを見る時間、宿題をする時間、遊ぶ時間などを自分で認識し管理できるようになるために、時計の読み方も一緒に練習しましょう。
また特定の活動前にタイマーをセットすると、時間感覚を育てるのに役立ちます。
これにより、時間を大切にすることの意味を学びます。
ルールとマナー:順番を待つことや約束を守ること
集団生活にはルールやマナーがあります。
順番を守らないと友達とのトラブルに繋がる可能性があります。
普段の遊びの中でも、順番に遊ぶという経験を積んでいきましょう。
また約束を守ることは友達や先生との信頼関係構築に関わります。
これによりお子さん自身の自尊心も育まれ、社会で必要な責任感を身につけることができるのです。
これらの実践を通じて、子どもたちは他者への思いやりとルールを守ることの重要性を学んでいきます。
お箸の持ち方や食事の仕方
小学校の給食ではお箸をメインに使います。
間違ったお箸の持ち方を直すことは時が経つにつれ難しくなるので、直すのなら早めに取り掛かりましょう。
お箸の持ち方以外にも、食べ物を箸で突っつかない、口の中にあるものを話す時に見せない、お椀を手に持って食べるなど、食事のマナーで気を付けることは多くあります。
お子さんが楽しく友達とご飯を食べられるために、ご家庭でも食事のマナーについて話し合いって取り組んでみましょう。
必要な物品のチェックリスト
小学校への入学は、子どもにとって新しい章の始まりです。
この大切な時期に備えて、親子で準備する物品リストをご紹介します。
子どもの学校生活を快適にし、学びへの意欲を高める助けにもなる大切なアイテムです。
地域によって異なりが大きいため、ここでは主要なもののみをお伝えします。
ランドセル
ランドセルは小学校生活を通じてお子さんの大切なパートナーになります。
耐久性や使いやすさ、体に合ったフィット感を考え、お子さんと一緒に選びましょう。
ランドセル選びは子どもの自己表現の一部とも言えるので、お子さんの意見を尊重しながら一緒に決めることが大切です。
最近は地域によってリュックを薦める小学校も増えてきているので、ランドセルにするかリュックにするかはお子さんと双方のメリット・デメリットを伝えながら話し合って決めましょう。
文房具
毎日の授業に必要な基本アイテムです。
文房具の使い心地は学習意欲に直結するので、お子さんが握りやすい好きなデザインのものを選びましょう。
また名前の書けるスペースがあるものを選ぶと、無くしやすい文房具の管理がしやすくなります。
- 鉛筆、消しゴム、色鉛筆、クレヨン
- 筆箱、定規、ハサミ、のり
- ノート、スケッチブック、絵の具セット、工作セット など
衣服など身につけるもの
親心的には着やすいものや汚れてもいいもの、動きやすいものなどを薦めたくなってしまいますが、自分で選択や決断ができるように促したいので見守る程度に留めましょう。
また友達との間で流行しているファッションやキャラクターがあるかもしれません。
お子さんの「これがいい」や「これが好き」など、自分の思いを表現することや自分で決めることを増やし、自立を促していきましょう。
- 衣服、靴
- ハンカチ、ティッシュ
- 傘やカッパ(雨具) など
学用品
小学校によって購入するものが異なるため、小学校からもらったプリントなどを参考に用意しましょう。
- 体操服、体操着入れ
- 上履き、上履き入れ
- 給食用エプロン(自前の学校が増えてきたそうです)
- 教科書、辞書 など
防犯グッズ
子どもだけで登校する小学校、何かあってはと心配ですよね。
慣れない内は送り迎えをする方もいると思いますが、防犯グッズは使い方を確認して持たせるようにしましょう。
- 安全ブザー
- 反射材付きのグッズ など
持っていたら便利なもの(保護者)
お子さんが使うものではありませんが、持っていると負担を減らしてくれるものの紹介です。
- コインケース…朝になって急に「お金いる!」と封筒を渡された時に役立つアイテムです。端数の金額の時でも安心です。
- 名前シール…入園前の難所「算数セット」。小さなおはじき全てに記名する必要があるのでとっても時間が掛かります、早めに取り掛かりましょう。
- 文書管理アプリ…大切なプリントがどこに行ったかわからないという問題を解決してくれます。紙を処分できるのもポイントが高いですね。
心の準備を整える
お子さんが自信をもって小学校生活をスタートできるためには、小学校に対する不安感を除くことが大切です。
一緒に心の準備をすることで、期待を持って小学校生活を迎えられるようにしましょう。
通学路の安全な歩き方を一緒に確認
新しい生活では、お子さんが一人で学校に通うことが始まります。
安全な通学のために、事前に通学路を一緒に歩き交通ルールや安全な横断歩道の渡り方を確認しましょう。
また不審者対策として、見知らぬ人との適切な距離感を保つ方法や困った時にはどうするかを話し合うことも大切です。
新しい友達や環境に期待が持てるように
小学校では多くの新しい友達が待っています。
お子さんが友達との関わり方に不安を感じないように、今いる友達との遊びを通じてコミュニケーションスキルを育てましょう。
お子さんが自分の感情を言葉で表現する練習をすることも、人間関係をスムーズにする助けとなります。
住んでいる地域によっては園からの友達と離れ離れになってしまうお子さんもいると思うので、「離れて寂しい」ということに視点を置くのではなく「新しい友達がたくさんいるよ」とポジティブな言葉で期待が持てるようにしましょう。
新しいクラスや教室での生活をイメージしやすいよう、オープンスクールや学校見学会に参加するのも良い方法です。
失敗を恐れずに新しいことにチャレンジ
小学校での学びは試行錯誤の連続です。
お子さんが新しいことに挑戦する際に、失敗を恐れずにチャレンジする心構えを持つことが大切です。
家庭で新しい遊びや習い事にチャレンジすることで失敗を経験し、それを乗り越えることの大切さを学べるようにしましょう。
その他の準備
小学校入学に向けての準備は、筆記用具や制服だけではありません。
心の準備や通学路の確認に加えて、非常時の対応や健康管理など、その他にも考慮すべき多くの点があります。
お子さんが自信を持って新しい環境に適応できるように、以下の準備をしておきましょう。
非常時の対応を確認する
災害や緊急事態が発生したときの対処法を、家庭で事前に確認しましょう。
仕事をしているご家庭によっては、お子さんが学童に通ったり自分で鍵を管理して家で留守番をしたりすることがあります。
もしもの時の避難方法や避難経路の確認、非常時用の連絡網の作成など、安全な行動プランを一緒に考えることが大切です。
また学校によっては学校で待機する場合と災害に応じて避難場所が異なる場合もあるので、そこも要確認です。
お子さんが一人で留守番をしている時に何かあった時のため、非常用バッグの保管場所やその使い方などを伝えて万が一の場合にも備えましょう。
健康管理の習慣を身に付ける
小学校では、充実した一日を送るために健康管理が重要です。
規則正しい生活リズムを作り、三食の食事、十分な睡眠、適切な運動を心がけましょう。
また、手洗いやうがいの習慣を大切にして病気の予防にも繋げましょう。
日常ルーティンの確立
学校生活には日々のルーティンが伴います。
朝の準備から始まり、放課後の宿題、遊び、家族との時間まで、一日の流れを作りましょう。
お子さんが自分のルーティンを把握していくと、時間管理能力が身に付きます。
お子さんが自分で計画を立てられるように支援しましょう。
学校との連携を強化する
子どもの学校生活を支えるためには、保護者として学校と密に連携を取ることが大事です。
担任の先生や学校行事に積極的に参加し、学校での子どもの様子を把握することで家庭でのサポートも適切に行えます。
また今までの園生活と異なり、担任の先生と顔を見て話す機会というのは格段に減ります。
お子さんのことで気になることや伝えたいことがある場合は、ためらわずに相談することを心がけましょう。
全ては「子どものために」
小学校への入学は、お子さんにとっても親御さんにとっても新たな門出です。
今このように記事を読んで勉強しているあなたはとても努力家で、子育てに真摯に向き合ってこられたことでしょう。
この記事では様々な方面からお話してきましたが、一番大事なのは「なぜ○○ができていたほうがいいのか」という点です。
全ての答えは、「お子さんが」学校生活をスムーズに始められるように。
「お子さんが」安心して楽しい小学校生活を送ることができるように。
全てはお子さんのためだという原点を大切にして、心に留めていただけたらと思います。
お子さんの小学校生活が豊かで実りあるものとなるよう願っています。
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