子どもの成績マウンティングをしてくるママ友の末路

人間関係
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子どもが頑張って勉強して成績がいいことを、まるで自分の手柄のように自慢するママ友はいませんか?

今回は、そんな成績マウンティングをしてくるママ友のお話です。

登場人物。

子どもの成績がいいことを、タクヤの母・美幸に対してマウンティングする綾香。

タクヤは決して成績が悪いわけではありませんが、綾香は自分の子どもを自慢するためにタクヤのことを下げる発言をします。

子どものよさは成績だけではないと思う美幸は、タクヤの個性を大切にしようと決意します。

マウンティングママ・綾香は、いったいどのような結末を迎えたのでしょうか?

↑ラン活マウンティングママ友の話はこちら!

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成績マウンティングはスーパーでも

私の名前は美幸。

息子のタクヤは小学生で、楽しく学校に通っている。

スーパーで買い物をしていると、同じクラスのマイカちゃんママ「綾香」さんと偶然出会った。

綾香
綾香

美幸さんじゃない!

美幸
美幸

あ、綾香さんお久しぶりです~

綾香
綾香

ちょっと聞きたいんだけど…

勉強の心配をする綾香。

そう聞かれたので、確かにと思った。

最近のテストは応用問題も出てきて、タクヤも時々間違えることがある。

美幸
美幸

ちょっと難しくなってきたよね。

時々間違えるかな~

綾香
綾香

よかった!難易度あがってくれてたんだ!

私の答えに、綾香さんは嬉しそうに声を上げた。

するとまさかの返事だった。

今までのテストで全部満点ってこと?

美幸
美幸

すごい!

何かやってるの?

綾香
綾香

うち?うちは家庭教師つけてる!

ちょっとお金はかかるけど、やっぱり子どものためだから惜しんじゃダメだよね~!

美幸
美幸

ん?うちは惜しんでるってこと…?

綾香
綾香

あっ、美幸さんのこと言ってるわけじゃないから誤解しないでね!

綾香の言い分。
美幸
美幸

…そうだね、まだ成績悪いってほどでもないからタクヤに任せるわ

そんな会話をして、綾香さんとは別れた。

ていうか難易度あがって「くれた」って…。

カリキュラムに沿ってるだけだと思うけどな…

マイカちゃんの成績自慢されただけだった気がする…と思いながら帰宅した。

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成績マウンティングで傷つく息子

今日は全校避難訓練と引き渡し練習の日で、学校までタクヤを迎えに行った。

タクヤ
タクヤ

お母さーん!

タクヤを引き取ったので帰ろうとしていたところ、綾香さんに声をかけられ引き留められた。

綾香
綾香

ねえねえ、タクヤくんも家庭教師どう?

美幸
美幸

家庭教師?

綾香
綾香

マイカの先生が紹介者を探してるみたいなんだよね!

ノルマあるっぽいから協力してあげたくて~

綾香さんが家庭教師を紹介してくれたが、タクヤは別に成績は悪くない。

時々間違えることはあるが、ちゃんと自分で復習もできているので自主学習で十分だと思っている。

美幸
美幸

ん~うちはいいかな

綾香
綾香

えっ、いいの?

タクヤくん成績悪いんだよね?

家庭教師を紹介しようとする綾香。

私の話も聞かずに綾香さんは白熱していった。

美幸
美幸

それでも今は興味ないかな

綾香
綾香

あーっそ!

じゃあ別にいいけど!

とりあえず話題を終わらせようとすると、綾香さんはあきれたような表情をした。

綾香
綾香

あっ!サエちゃんママ家庭教師って探してないー?

綾香さんはサエちゃんママを見つけると話しかけながら去っていった。

話が終わってホッとしていると…

テストで100点を取れなかったことに悲しむタクヤ。

タクヤが悲しそうにつぶやいた。

美幸
美幸

タクヤ!

そんなことないよ、タクヤは自分で勉強ができてて偉いよ!

タクヤ
タクヤ

でもマイカちゃんママがぼくのこと成績悪いって…

美幸
美幸

本人の前で余計なことを…!

綾香さんの無神経な言動で、タクヤが傷ついてしまった。

美幸
美幸

全然悪くないよ!

100点とれなかったら悪いなんて、そんなことないから!

タクヤ
タクヤ

でも…

美幸
美幸

う~ん、本当にそこまで悪くないし無理にさせる気はないんだよな…。

タクヤが自分で勉強頑張ってるのも知ってるし…他に何かいい手は…

そこで私は、以前から思っていたことことをタクヤに尋ねることにした。

美幸
美幸

そうだ、タクヤ何かしたいことない?

勉強だけじゃなくて、習いごととか何でも!

タクヤ
タクヤ

何でも…?

タクヤの表情が明るくなり、嬉しそうに答えてくれた。

料理がしたいと答えるタクヤ。

タクヤは小さいころから、私が料理をしていると見学をしに来ていた。

簡単なお手伝いくらいならよくしてもらうけど、もしかして調理がしてみたかったのかな…。

美幸
美幸

いいね!

じゃあお母さんと一緒に料理してみよっか!

タクヤ
タクヤ

やった!楽しみ!

その後、お手伝いから少しずつ調理も経験していったタクヤは、みるみる上達していった。

私が作った料理に、次はこうしたらどうかとアレンジを提案してくるほどだ。

タクヤ
タクヤ

料理って楽しいね!

タクヤの笑顔を見て、私も嬉しく思った。

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我が子への下げ発言をする成績マウンティングママ友

夏休みが終わり、今日はクラス役員の集まりで学校に来ていた。

役員会も終わったので席を立つと、同じ役員の綾香さんが隣に来て話しかけてきた。

綾香
綾香

タクヤくん宿題大変だったんじゃない?

子どもが宿題を早く終えたと自慢する綾香。
美幸
美幸

…時間はかかったけど最後まで頑張ってたよ

マイカちゃんを自慢するのはいいとして、タクヤを下げる発言はやめろや。

と思っていると、先生が綾香さんに声をかけた。

先生
先生

マイカちゃんママ、宿題のことで少しお話が…

そのまま二人で別室へ向かっていった。

このあとお茶をする予定だったサエちゃんママに「校門で待ってるね」と連絡だけ入れて、綾香さんにつかまらないように急いでその場を離れた。

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カフェでママ友から聞いた話

サエちゃんママとカフェに入ると、席に着くなりすぐにサエちゃんママが口を開いた。

マイカちゃんが宿題の答えを丸写ししていたと話すママ友。
サエちゃんママ
サエちゃんママ

間違いも一個もないし、計算式は全部抜けてて答えだけ書いてあったから、先生が確かめたんだって。

美幸
美幸

そうなんだ…。

よく知ってるね

サエちゃんママ
サエちゃんママ

さっき綾香さんが先生に呼び出されてたから聞き耳たてちゃった

学校で聞き耳を立てるとは、なかなかの行動派である…。

そのままお茶とおしゃべりを満喫して帰った。

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成績マウンティングママ友への制裁

今日は参観日。

終了時間より早めに授業を終えた先生が、保護者や子どもたちに向かって話し始めた。

先生
先生

今日はみなさんに素敵な発表があります

子どもたちはなんだなんだと興味津々の様子でざわつき始めた。

先生
先生

夏休みの宿題にもあった料理コンクールで…

タクヤのレシピが最優秀賞だったことを発表する先生。
美幸
美幸

ええっ!

先生の発表と同時に、クラス中で歓声が沸きあがった。

サエちゃんママ
サエちゃんママ

タクヤくんすごい!

おめでとう!

タクヤ
タクヤ

やったー!

みんなから拍手をしてもらい、タクヤもとっても嬉しそうだった。

タクヤの才能に気付けてよかったと安心する美幸と不満そうな綾香。
サエちゃんママ
サエちゃんママ

タクヤくんすごいね!

サエちゃんママも自分のことのように喜んでくれた。なのに…

綾香
綾香

子どものコンクールに大人が考えたら受賞しやすいよねっ

綾香さんは私たちにしか聞こえない声でそう言い放ってきた。

まさかの疑いをかけられた。

サエちゃんママ
サエちゃんママ

え~どういうこと?

するとすぐにサエちゃんママが反応し…

答えを丸写ししたってこと?と首をかしげるサエちゃんママ。
綾香
綾香

サエちゃんママ
サエちゃんママ

あ、答えとはちょっと違うか

サエちゃんママの言葉に、綾香さんは絶句した。

その話は耳が痛いだろうな…。

綾香
綾香

ていうか子どもを比べる発言しないでよ!

サエちゃんママ
サエちゃんママ

比べてなくない?

綾香さんみたいに

綾香
綾香

サエちゃんママがキレッキレだ…。

実はサエちゃんママと綾香さんの家は隣同士。

なにかと顔を合わす機会も多いだろうから、そのたびにマウント取られてたんだろうな…。

美幸
美幸

…うちは子どもの好きなことを伸ばしていきたいって思ってるんだ

サエちゃんママ
サエちゃんママ

うんうん!

親がさせるんじゃなくて、子どもがしたいって気持ちが大事だよね!

美幸
美幸

綾香さんのことじゃないから誤解しないでほしいんだけど…

あくまで我が家はってだけだからいろいろな家庭があるよね、とかつての綾香の言葉で返す美幸。
綾香
綾香

かつて綾香さんに言われた言葉を、同じように使ってしまった。

綾香
綾香

このあと予定があるから先に帰る!

綾香さんは居心地が悪くなったのか、すぐに帰っていった。

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成績マウンティングマン友への制裁vol.2

授業参観も終わったので、タクヤにおめでとうと声をかけて帰ることにした。

サエちゃんママ
サエちゃんママ

今日よかったらこのあとうち来ない?

美幸
美幸

行きたい!ありがとう!

タクヤのことを褒められながらサエちゃんママの家に向かった。

綾香さんの家は隣だし、もしかしたら出会うかなと思っていると…

綾香
綾香

待って!違うの!

なんだか綾香さんの家が騒がしい。

サエちゃんママ
サエちゃんママ

旦那さんの声も聞こえる、こんな時間に珍しい…

すると綾香さんの旦那さんの怒号が響き渡った。

怒る綾香の旦那。

近所中に響き渡るような大声に、私はサエちゃんママと顔を見合わせた。

綾香
綾香

違うの!

今日はマイカのことで相談があったからこんな時間に来てもらっただけで…

綾香の旦那
綾香の旦那

こっちは十分証拠そろってんだよ!

マイカを放置して二人で不倫してたってな!

家庭教師
家庭教師

すみませんでした!!

慰謝料払って出ていけ!と怒鳴る綾香の旦那。

綾香さんの家からは、旦那さんの怒鳴り声とともに会話まですべて聞こえてしまった。

サエちゃんママ
サエちゃんママ

そういえば頻繁に家庭教師さん来てるなって思ってたんだよね、だからマイカちゃんが夏休みの宿題できてないの変だなって…

美幸
美幸

不倫相手の役に立ちたくて、あんなに勧誘も積極的だったんだ…

綾香さんの家からは激しい怒鳴り声と衝撃音が聞こえ、その騒動に警察まで出動してきていた。

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子どもの成績マウンティングをしてくるママ友の末路

サエちゃんママからその後を聞くと、どうやら綾香さんは慰謝料を払って離婚することになったらしい。

最初はあんなにマイカちゃんの勉強に対して熱心だったのに、こんなことになるなんて…。

美幸
美幸

不倫するような家庭教師を紹介してもらわなくてよかった

今日もタクヤと料理を楽しみながら、台所に立っていた。

料理を楽しむタクヤ。

タクヤが楽しそうに料理する姿を見て、成績だけがすべてじゃない、子どもの個性を大切にすることができてよかったと心から思った。

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