お世話になった保育園の先生と離れてしまうのは、子どもも親もさみしいですよね。
この記事は現役保育士で元幼稚園教諭である筆者が自身の体験をもとに、先生の負担にならない連絡先の聞き方を紹介しています。
ポイントは「先生に断る逃げ道を用意する」ということ。
先生の立場を考えて、よく考えたうえで行動に移してください。
先生に連絡先を聞く前に
先生に連絡先を聞く前に確認してほしいことです。
聞くタイミングは卒園or退職時
連絡先を聞くにあたり、守ってほしいのは「在園中の連絡先交換は避ける」ということです。
例えば上の子どもが卒園したとしても下の子どもがまだ保育園に通っているのであれば、今はまだ連絡先を聞くタイミングではありません。
在園中の連絡先交換はトラブルの元です。
他の保護者に知られてしまうと「あの子だけひいきしている」とトラブルにつながり、先生の立場が悪くなります。
どうしても聞きたいのであれば、卒園もしくは先生の退職というタイミングで聞きましょう。
直接園に行って交流する手も
何も連絡先の交換がすべてではありません。
退園したあとに子どもが園を訪れてくれる行為は、先生の立場からしてとても嬉しいもの。
園の電話もあるので、個人的な連絡先の交換をしなくても先生と交流を続ける方法はあります。
頻繁に連絡を取ろうとはしない
先生にとって保護者は気を遣う相手です。
連絡先を交換できたとしても頻繁に連絡しようとは思わず、控えましょう。
気を遣うけど大切にしなければならない相手、例えるなら姑から頻繁に連絡が来るようなものだと思ってください。
連絡先を交換したことで考えられる先生側の負担
連絡先を交換したいと思っても、先生に負担がかかることを知ってください。
先生は卒園後も「先生」という立場なので、「友達」として関係を築いていきたいと思ってもそれは難しい話です。
先生側の負担として、このようなことがあげられます。
- ずっと仕事モードでいないといけない
- 相手が保護者なので無視できない
- 他の保護者に連絡先を聞かれても断れなくなる→苦手な保護者から聞かれても断れない
- 園側が禁止している場合があるから違反してしまう
- そもそも断りにくい
先生にもプライベートな時間は必要です。
保護者と話すときは仕事モードが入るため、休日中に仕事の連絡が入るようなもの。
仕事とは全く関係のないプライベートな時間を、先生にも提供しましょう。
しかし園によっては“卒園後に先生とこっそりクラス会をするのが慣習”という園もあり、連絡先を聞いてくれることを待っている先生がいることもあります。
先生に負担をかけない連絡先の聞き方
冒頭でもお話しましたが、ポイントは「先生に断る逃げ道を用意する」ということです。
先生という立場からして、保護者との連絡先交換を避けたいという考えは十分にあり得ます。
なので断りやすい文言も添えて聞いてみることが重要です。
園側が禁止していますか?と添える
実際に園側が禁止していても、先生が交換したいと思っているのであれば“こっそり”交換してくれます。
先生という立場上、交換は避けたいと思っているのであれば「園が禁止している」を正当な理由にお断りすることができます。
正当な理由があれば先生も断りやすくなるので、この一言は添えてください。
急に連絡先の交換をお願いされて、断る文句も思いつかず言われるがまま交換してしまったと後悔していた先生を見たことがあります。
手紙に連絡先は書かないで
最後にお礼のお手紙を書かれる人もいると思いますが、そこに連絡先を書いて「よければ連絡ください」はやめましょう。
先生が望んでいない場合でも、立場上無視することができないため必然的に連絡するしかありません。
「よければ」と逃げ道を作っているように見えますが、お断りするにも一言添えたいと思う誠実な先生がほとんどです。
事前に口頭で連絡先を交換すると約束している場合は構いませんが、何の断りもなく連絡先を押しつけるような手段は避けましょう。
連絡先を教えること自体に抵抗がある先生もいることを理解してほしいです。
卒園するから先生の連絡先が知りたい!負担のない聞き方まとめ
先生に連絡先を聞くときは、「先生が断りやすい逃げ道」を用意して聞きましょう。
いつも明るく笑顔な先生ですが、連絡先を交換したくない先生がいることも理解してください。
きっとあなたも、先生に負担をかけてまで連絡先を交換しようとは思わないですよね?
休日しっかりリフレッシュしてもらい、また子どもたちのために向き合えるよう先生のプライベートは大切にしましょう。
コメント