立ちはだかる小1の壁に対して、学童保育やファミリーサポートを使うことで乗り越えていきましょう。
この記事ではファミリーサポートを使った有効的な活用法をお伝えします。
また小1の壁を乗り越えるための方法として学童保育の記事もありますので、こちらもどうぞ。
ファミリーサポートとは何か
ファミリーサポート制度は、子育て中の家庭が育児サポートを依頼できるサービスです。
この制度は主に市区町村が運営しており、企業やNPO法人によるサービスも含まれています。
また厚生労働省が出しているファミリーサポートセンターのご案内はこちらです↓
提供されるサービス
- 子どもの送迎(保育園、幼稚園、小学校、習い事など)
- 保育施設の開始前後や放課後の預かり
- 保護者の急用や病気時、冠婚葬祭時の子どもの預かり
- 保護者の外出時の子どもの預かり
- 病後の子どもの預かり、など
対象年齢は0歳~小学校6年生まで
- 対象は0歳から小学校6年生までの子どもですが、0歳児の場合は月齢制限があることも。
- 地域によって利用条件が異なるため、詳細は各自治体に確認が必要です。
サポートしてくれるのは地域住民
ファミリーサポート制度において、育児サポートを提供する人々のことを提供会員と呼びます。
提供会員は通常、地域の居住者であり育児サポートに関する講習を受けています。
一般市民であることが多く、プロのベビーシッターや保育士ではないこともあります。
なので実際に子どもを預ける際には、地域の一般家庭の大人、つまり子育て経験がある他の親や、育児サポートに関心を持つ地域住民になることが一般的です。
利用手順は登録→申し込み→紹介→利用→支払い
- まずはファミリーサポートに会員登録を行います。
- 申し込んだあと提供会員を紹介してもらい、事前に打ち合わせを行います。
- サービス実施後に提供会員に対して料金を支払います。
- 一般的に地域のファミリーサポートは打ち合わせをしてからの利用になるので当日利用は難しいです。
- 企業やNPO法人の場合は当日の急な依頼でも対応してくれるところもあります。
料金と支払い方法
料金は自治体ごとに異なり、一般的には1時間あたり600円〜1,000円が目安で活動時間や内容に応じます。
支払いはサービス利用後に依頼会員が提供会員に直接行います。
送迎などの交通費やおやつ・食事代などは実費なところが多いです。
市区町村によるサービスは大体1時間600~1000円
- 通常、1時間あたり約600円〜1,000円が目安です。
- 土日祝日や年末年始のサービスには割増料金が適用されることもあります。
- 兄弟を一緒に見る場合は2人目以降が半額程度になることも。
企業やNPO法人によるサービスは条件によって
- 市区町村と同じくらいの料金であるところや、条件次第で1時間3000円など高額なところも。
- 英語での保育や家事のサポート、病児・夜間保育など特別なサービスを提供する場合、料金は高く設定されることがあります。
- 一部のサービスでは一家族5,000円から20,000円程度の入会金や年会費が必要な場合もあります。
「小1の壁」を乗り越えるために
「小1の壁」とは、子どもが小学校に入学する際に保護者が直面する一連の課題を指します。
長時間預けることができた保育園と異なり、小学校入学に伴い預かり時間が短くなったことで仕事と家事・育児の両立が難しくなることが特に挙げられます。
「小1の壁」には以下のような状況が含まれます。
- 時間の調整: 保護者の勤務時間と子どもの学校時間の不一致。
- 学校行事への参加: 学校行事への参加や準備が必要になる。
- 放課後のケア: 学校終了後、保護者が帰宅するまでの間の子どもの面倒を見る必要性。
- 宿題のサポート: 新しい学習内容に対する家庭でのフォロー。
「小1の壁」について詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ。
ファミリーサポート制度での活用方法
小1の壁を乗り越えるために、以下のようにファミリーサポート制度を活用する方法があります。
送迎サービスの利用
- 子どもの学校や習い事、学童保育への送迎をファミリーサポートが担う。
- 朝の忙しい時間や仕事終わりの時間帯のストレスを軽減。
学校行事時のサポート
- 学校行事に参加できない際の子どもの面倒を見てもらう。
- 行事の準備や送迎など、補助的なサポートも依頼可能。
放課後の預かりサービス
- 放課後の子どもを安全な環境で預かり、遊びや宿題などをサポート。
- 定期的または必要に応じて利用し、保護者の不在時の心配を軽減。
宿題や学習のサポート
- 学校の宿題や学習に関する支援を提供会員が行う。
- 子どもの学習習慣の形成や理解を深めるための援助。
緊急時のサポート
- 保護者の急用や病気時に、子どもの預かりやケアを行う。
- 予期せぬ状況に保護者が対処している間の子どもの安全確保。
学童保育と併用&具体的な活用方法
学童保育を利用予定でも、仕事の帰宅時間に応じてファミリーサポートで援助してもらうことも可能です。
学童保育→自宅までの送迎
学校が終わった後は学童保育に行き、閉館時間にファミリーサポートの提供会員に迎えに来てもらい自宅まで送迎してもらいます。
学童では決められた時間以降の帰宅は、大人の迎えが必要な場合があるからです。
帰宅時間に合わせて家に来てもらう
子どもだけで帰ることができる時間帯に帰宅させ、自宅の前で提供会員と待ち合わせるという手段もあります。
提供会員に鍵を預けることはあまり一般的ではありませんが、子どもより提供会員に預けたいという場合や、先に自宅に入っていて何かしていてほしい場合などがあれば相談してみましょう。
自宅での見守り
大人がそばにいることで、子どもが安全に過ごせます。
防犯面だけでなく、予期せぬ事故が起こった時にも大人の存在があると安心です。
宿題や翌日の準備チェック
学童保育で終わらなかった宿題がないか確認してもらったり、丸付けや保護者のチェックが必要な宿題があれば代わりにお願いすることもできます。
学校の準備に自信がないのであれば、こちらもお願いして翌日の時間割を確認しながらチェックしてもらいましょう。
食事準備
保護者の帰宅時間に応じて、別途食事代を払っておやつや食事の提供をお願いすることも有効的です。
子どもが食事を済ませてくれていると、多少遅めの時間に帰っても時間と心に余裕ができますね。
食事準備の買い出しも、実費でお願いできるところもあります。
食事をお願いする場合はアレルギーや好みなども打ち合わせをするようにしましょう。
特にアレルギーがある子どもの場合は、万が一の時の対応もしっかり伝えましょう。
片付けなど家事を依頼
毎日の掃除に手が回らないという場合は、片付けや掃除をお願いすることも一つの方法です。
家の片付けを含む家事支援をお願いする場合は、そのサービスがファミリーサポートの提供範囲内にあるかどうか、また追加料金が発生するかどうかをお住まいの地域のファミリーサポートセンターに直接確認してください。
事前打ち合わせではサービス内容や料金、相手の移動手段の確認も
事前打ち合わせまでにどのようにしてほしいかを自分の中で考えておき、しっかり要望を伝えましょう。
サービス内容や料金体系は自治体によって異なるため、詳細の確認も必要です。
提供会員との事前打ち合わせで、サービスの範囲や料金についても話し合っておきましょう。
また提供会員が離れたところに住んでいて電車やバス、タクシーなどを利用した場合の交通費も負担することになるので、移動手段も確認しておきましょう。
もし車で来る場合は駐車場代やガソリン代も負担することになると思っておきましょう。
会員登録に時間がかかる場合もあるため、早めに申し込みを
子どもの見守りだけでなく家事もしてもらえたら、仕事から帰宅して時間がないという時には大助かりですね。
仕事の繁忙期にだけお願いするという手もありますし、こういうサポートもあるんだな、ということだけでも知っておくと便利です。
ただ会員登録や事前打ち合わせなど、すぐに利用できない場合があるのでお願いしたいと思っているのであれば早めに申し込みましょう。
ご質問やご相談があれば、お住まいの市区町村のファミリーサポートセンターや行きたいと思っているファミリーサポートセンターにお問い合わせください。
コメント